TSSP.JP:体験レポート｜キャプテンセット

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岩手、宮城、静岡、三重、和歌山。これは、今年地震が起きた、もしくは起こるかもしれない(東海地震、南海地震)地域です。この地域を日本地図と見比べてみると、太平洋側に位置していることがわかります。これは、前回の豆知識でもちょっとお話したプレートがかかわっています。日本には、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの2つの大陸プレートと、フィリピン海プレートと太平洋プレートの2つの海洋プレートが集まっている場所にあります。そのため、大陸プレートと海洋プレートがせめぎ合い、図の赤い点線内の部分で地震が発生しやすくなっているのです。とはいえ、それ以外の地域などでも地震が起きているので、日本海側なら安心というわけではありません。今回の体験レポートでは、前回、前々回にご紹介したものと「キャプテンセット」を比べてみました。

ユーラシアプレートに、フィリピン海プレートが潜り込むことで、東海地震が起こるといわれています。

まずは、キャプテンセットの中身を見てみます。キャプテンセットは、ウエストバッグの中にほとんどの中身が入っていて、ペットボトルケースを腰からつる下げられるようになっています。

今までと同じく、キャプテンセットをサバイバルGセット、避難21点セット、最低限必要なものと比べてみました。下の表を見ると、○が付いている部分がほかのものに比べてとても少ないです。本当にこれだけは絶対欲しいというものしか入っていない印象です。赤く色を変えた部分は、今までのものに比べ、増えたもの、減ったものを変えてあります。サバイバルツールが缶切りや線引きなどに使え、とても便利そうです。サバイバルGセットや避難21点セットなどの避難持出品が揃ったものにキャプテンセットを組み合わせて見てもよさそうです。

高速道路

まずは、慌てず、前後の車に注意し、ハザードランプをつけながらスピードを徐々に落とし左側(寄れない場合は右側)に停車します。いきなりスピードを落とすと、地震に気づいていない後方の車等に追突される危険があるので大変危険です。やむを得ず車を置いて避難しなくてはならない場合は、まず、火災防止のため窓を閉めます。次に、エンジンを止め、車のキーは抜かず、車内に持ち主の連絡先や名前を書いたメモをおき、貴重品だけをもって避難します。このとき、ドアのロックは決してしないでください。高速道路は、災害時、緊急輸送道路になります。その時、ドアがロックされていたり、キーが付いていなかったりすると、車を移動させるのに時間をとられ、輸送するのが遅れてしまいます。それを防ぐためにキーなどはそのままにしておく必要があるのです。また、高速道路では、サービスエリア、インターチェンジ、避難口が、大体100～300mおきに設置されています。一番近い場所から一般道に避難してください。

電車・地下鉄

電車や地下鉄に乗っているときは、基本的に駅員の指示に従う形になります。出口に殺到したり、パニックになったりすると思わぬ怪我にもつながるので、まずは、落ち着いて指示を待つことが大切です。勝手に線路に降りたるすると、ほかの列車に轢かれたり、地下鉄の場合は高圧電流と接触したりする危険があります。地下鉄では、一時的に停電が起きる場合がありますが、パニックを起こさないよう慌てず落ち着いてください。

ウエストポーチのベルトはとても余裕があるので、かなりの長さまで伸ばすことができます。また、紐が緩んでくることはありません。正面には小さなポケットあり、固形はちみつや、絆創膏やサバイバルツールが入っています。マチが付いているので薄いものならもう少し入りそうです。ポーチ自体はとても丈夫な素材でできています。ポーチ自体も深めで広めで、その中に残りの持ち出し品が入っています。ほんの少し余裕はありますが。小さいものしか足せそうにありません。かなりパンパンなので、ベルトをしっかり締めないとポーチが下にずり下がってしまいます。

レスキューセットについている500ml用ペットボトル携帯ケースには、長いベルトが付いています。写真のように腰に巻くことができます。また、フックが付いているので、バッグやジーンズなどのベルトを通す場所にかけることもできます。側面には写真の右端のような場所があり、ウエストポーチなどの太いベルトに通すこともできます。

レスキューセットはウエストポーチなので持ち運びしやすい反面、容量が少なく、本当に必要最低限のものしか入っていません。また、セットをすべて入れると、隙間がなくなり、他のものを足す余裕がありません。ほかの色々なものが揃っているセットと一緒に備えたり、車やバイクのトランクに備えておくような使い方がいいかもしれません。