災害時、被災生活を送るのは体育館や公民館など。
災害時だからしょうがないとはいえ、長期にわたる被災生活だと身も心も大変なのが実際です。
そんな被災生活を少しでも快適にしようと開発されたのが、今回チェックするそくさいです。

そくさいは、仕切り用のダンボールと畳がセットになっています。
基本セットは3畳ですが、組み合わせが自由なため、どんな大きさにも変更可能です。

こうした、セットは組み立てや撤去がめんどくさそうとのイメージがありますが、実際に試してみました。

組み合わせ用に様々な工夫がされています。

3畳分の小部屋が出来上がりました。
所要時間は約15分程度です。誰でも簡単にパズル感覚で組み立てができます。

この袋の中に畳が収納されています。

畳を取り出して、並べます。
ちなみに、この畳は水洗いが可能。だから、とっても衛生的なのです。

大人一人が座っても十分なスペース。

大の字に寝ても快適です。

実際に作ってみての感想は、メリットばかりです。

（１）組み立ての簡単さ　本当に簡単に組み立てられます。畳のおおきさも半畳と運びやすいサイズ。重さも苦になりません。

（２）衛生的　水洗いできるのがすごい！食事の食べ残しや小さなお子さんがお漏らしをしてしまってもすぐに水洗いができます。

（３）保温効果　畳の厚みがあるため、保温効果は抜群です。体育館などの床からは冷気がつたってきます。
冬場は毛布やちょっとしたマットでは寒くてたまりません。畳ならばその心配はありません。

（４）ぬくもり　身体的な暖かさはもちろんですが、気持ちにもゆとりが出る気がします。
グリーンという色目と畳の親しみが心理的な効果を生み出しそうです。
特に高齢者にはいいのではないでしょうか。

こちらのそくさいですが、静岡県地震防災センターでも展示をしていただきました。

ちなみに、車のトランクにもすっぽり収まるサイズです。

唯一の難点は価格が高いことだったのですが、よりお求めやすい廉価版のそくさいも販売されました。
自治体や町会でのそなえはこれからは、畳という時代が来るかもしれません。